要件定義書
ソースコードが5,000行程度のシステムというと、規模感としては**「小規模な社内ツール」や「特定の機能に特化したWebアプリ」**(例:図書管理システム、勤怠入力フォーム、シンプルな在庫管理など)が該当します。
5,000行規模のプロジェクトを想定した、標準的な**「要件定義書」の構成案と具体例**をまとめました。
1. 要件定義書の全体構成(5,000行規模想定)¶
この規模であれば、あまり複雑な図解を多用するよりも、**「何ができて、何ができないか」**を明確にすることが重要です。
| 項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| 1. 導入 | 開発の背景、目的、ターゲットユーザー |
| 2. 業務フロー | 現行業務とシステム導入後の流れの違い |
| 3. 機能要件 | 画面一覧、主要な処理、帳票出力など |
| 4. 非機能要件 | セキュリティ、バックアップ、レスポンス速度 |
| 5. 外部インタフェース | CSV出力、他システム(Slack等)との連携 |
2. 具体例:社内備品貸出管理システム¶
「5,000行程度」のコード量になりやすい、標準的な管理システムの例です。
1. システム化の目的¶
紙やExcelで管理していた「社内備品(PC、モニター、プロジェクター)」の貸出状況を、ブラウザ上で一元管理し、返却漏れを防止する。
2. 業務フロー¶
- ユーザーがシステム上で在庫を確認。
- 予約申請を行い、管理者が承認。
- 貸出実行(ステータス変更)。
- 返却期限前に自動通知メールを送信。
3. 機能要件(抜粋)¶
ここがソースコードのロジックに直結する部分です。
- ログイン機能: 社内用GoogleアカウントによるSSO(シングルサインオン)。
- 備品一覧・検索: カテゴリ、状態(貸出中/可)によるフィルタリング。
- 予約・貸出処理: 重複予約のバリデーションロジック。
- 管理者ダッシュボード: 貸出ランキング、返却遅延者の一覧表示。
- 通知機能: 期限3日前に自動メール送信(バッチ処理)。
4. データベース構成案(ER図のイメージ)¶
5,000行規模だと、テーブル数は5〜10個程度に収まるのが一般的です。
3. 5,000行規模を維持するためのポイント¶
ソースコードが5,000行を超えたり、逆に少なすぎたりしないための「要件の絞り方」のアドバイスです。
-
「やりすぎない」範囲:
- 高度な分析(AI予測など)は含めない。
- デザインは既存のCSSフレームワーク(TailwindやBootstrap)を前提にする。
- 複雑な権限設定(部署ごとに細かく閲覧制限など)は簡略化する。
-
コード量が増える要素:
- 入力バリデーション: 項目が多いと、チェックロジックだけで数百行使います。
- 外部連携: API連携や、Excel出力(ライブラリ操作)は意外とコード量を消費します。
次のステップへの提案¶
もし特定の言語(Python, Java, TypeScriptなど)での実装を想定されているのであれば、**その言語に合わせた具体的なディレクトリ構成や、主要な関数のスタブ(中身のない枠組み)**を作成することも可能です。
特定のシステム(例:ECサイト、掲示板、タスク管理)の具体的な要件をもっと詳しくお作りしましょうか?