Orgモード
Emacsの**Org-mode**は、Markdownと同じような軽量マークアップ 言語でありながら、タスク管理、スケジュール、数値計算、そし てコードの実行(文芸的プログラミング)までこなせる非常に強 力なツールです。
「F5を実行に使う」というあなたのスタイルに合わせた、 Org-modeのチュートリアルとおすすめプラグインを紹介します。
🚀 Org-mode 基礎チュートリアル¶
Org-modeは .org という拡張子のファイルを開くと自動的に起動します。
1. 見出しとアウトライン(折りたたみ)¶
Markdownの # の代わりに * を使います。Org-modeの最大の
特徴は、見出しの上で TABキー を押すと、その中身を折りた
たんだり展開したりできる点です。
* 見出し1** 見出し2- TAB: 現在の見出しを折りたたみ/展開
- Shift + TAB: ファイル全体の全見出しを折りたたみ/展開
2. リストとチェックボックス¶
Markdownとほぼ同じですが、チェックボックスの更新が非常に楽です。
- [ ] タスク1- [ ] タスク2- C-c C-c: チェックのON/OFFを切り替え。
3. タスク管理(TODO)¶
見出しの先頭に TODO と書くと、タスクとして認識されます。
* TODO 今日の作業- C-c C-t:
TODO->DONE-> (なし) とステータスを切り替え。
🛠 「F5」キーをOrg-modeで活用する¶
ユーザーさんの「実行(Execution)はF5」というルールを Org-modeにも適用しましょう。Org-modeでは「実行」といえば、 コードブロックの評価(Org Babel)が一般的です。
以下の設定を init.el に追加してください。
(with-eval-after-load 'org
;; 1. F5でコードブロックを実行する
;; コードブロック(#+begin_src...)の中にカーソルがある時にF5を押すと実行
(define-key org-mode-map (kbd "<f5>") 'org-ctrl-c-ctrl-c)
;; 2. 文字数制限と中央配置(前回紹介した設定をOrgにも適用)
(add-hook 'org-mode-hook
(lambda ()
(setq fill-column 80)
(display-fill-column-indicator-mode)
(visual-line-mode 1)
(visual-fill-column-mode 1)))) ; 中央配置プラグイン
これで、例えば以下のようなコードブロックをOrgファイル内に書 き、その中で F5 を押せば、結果がその場に出力されます。
#+begin_src python
print("Hello, Ubuntu MATE!")
#+end_src
✨ Org-mode 便利なプラグイン¶
GUI版Emacsで見栄えを良くし、機能を拡張するおすすめプラグインです。
1. org-modern¶
役割: 標準の素っ気ない見た目を、モダンなGUI風に一変させます。
- メリット: 見出しが綺麗になり、TODOラベルがボタンのようになります。
2. toc-org¶
役割: 目次を自動生成・更新します。
- メリット: Markdown同様、大きな文書を作成する時に便利
です。見出しに
:TOC:タグをつけるだけで、保存時に目次が 更新されます。
3. org-roam¶
役割: 「メモ同士の繋がり」を管理する(Zettelkastenメソッド)。
- メリット: 膨大なメモをネットワーク状にリンクさせるこ とができ、第2の脳として機能します。
4. org-download¶
役割: 画像のドラッグ&ドロップ。
- メリット: スクリーンショットをクリップボードから貼り 付けたり、画像をドラッグしてそのままOrgファイルに埋め込め ます(Ubuntu MATEのGUI環境で非常に便利です)。
まとめ:あなたの環境での使い分け¶
- Markdown: 外部(GitHubやブログなど)に公開する文書用。
- Org-mode: 自分の思考整理、タスク管理、コードの試行錯誤(F5実行)用。
どちらのモードでも F5キー が「何かを動かす(プレビュー、 または実行)」という共通の体験になるように設定しました。
まずは .org ファイルを一つ作って、* 見出し を書いて
TAB を押すところから始めてみてください。Org-modeの深み
にハマると、Emacsから離れられなくなりますよ!
次に、特定のプログラミング言語(PythonやCなど)をOrg-modeで実行するための詳細な設定について知りたいですか?