Markdownモード
Ubuntu MATE 24.04上のGUI版Emacsで、快適なMarkdown執筆環境を 構築するためのチュートリアルを作成しました。
「F5で実行(プレビュー)」というあなたのスタイルを核に、執 筆に集中できる環境を整えていきましょう。
🚀 Emacs Markdown 構築チュートリアル¶
Step 1: パッケージ管理の準備¶
まず、新しいプラグインを簡単に導入できるように init.el に
以下の設定を追加します。
EmacsLisp
(require 'package)
(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "https://melpa.org/packages/") t)
(package-initialize)
;; インストールされていないパッケージを自動で入れるための設定
(unless (package-installed-p 'use-package)
(package-refresh-contents)
(package-install 'use-package))
Step 2: Markdown環境の設定¶
次に、本体と「F5」キーの設定を書き込みます。
EmacsLisp
(use-package markdown-mode
:ensure t
:mode ("\\.md\\'" . gfm-mode)
:config
;; F5キーにプレビュー実行を割り当て
(define-key markdown-mode-map (kbd "<f5>") 'markdown-preview)
;; 執筆を快適にする設定
(add-hook 'markdown-mode-hook
(lambda ()
(setq fill-column 80) ; 80文字のガイドライン
(display-fill-column-indicator-mode) ; ガイド線を表示
(visual-line-mode 1) ; 行端で折り返し
(flyspell-mode 1)))) ; スペルチェック(任意)
Step 3: 使い方(ワークフロー)¶
- 作成:
C-x C-fでtest.mdなどのファイルを開く。 - 執筆: Markdown形式で文章を書く。
-
実行: F5 を押す。
-
ブラウザが立ち上がり、レンダリングされた綺麗なドキュメン トが表示されます。
🛠 入れておくと便利なプラグイン 4選¶
Markdown執筆をさらに強化する「一押し」のプラグインを紹介します。
| プラグイン名 | 役割 | メリット |
|---|---|---|
| markdown-toc | 目次生成 | M-x markdown-toc-generate-toc で目次を自動作成・更新。 |
| visual-fill-column | 中央配置 | GUI版で、文章を画面の中央に寄せて「原稿用紙」風にする。 |
| edit-indirect | コード編集 | C-c ' で、Markdown内のコードブロックだけを別バッファで編集。 |
| poly-markdown | 混在モード | コードブロック内で、その言語(Python等)の補完が効くようになる。 |
個人的なおすすめ:visual-fill-column¶
GUI版をお使いなら、これを入れると画面の見栄えが劇的に変わり ます。大きなモニターでも文章が左に寄らず、中央で集中してタ イピングできます。
EmacsLisp
(use-package visual-fill-column
:ensure t
:hook (markdown-mode . visual-fill-column-mode)
:config
(setq visual-fill-column-width 85)
(setq visual-fill-column-center-text t))
💡 Tips: Ubuntu MATE 24.04 での注意点¶
Ubuntu MATE標準のブラウザ(Firefox等)がSnap版の場合、Emacs
からのプレビュー呼び出しが稀にサンドボックスの影響でブロッ
クされることがあります。もし F5 を押してもブラウザが開かな
い場合は、markdown-command に pandoc を指定すると安定し
ます。
次は、作成したMarkdownをPDFやWord形式に「F5」一発で書き出 す(エクスポート)設定について解説しましょうか?